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リサイクルパレットとは?中古との違いと選ばれる理由をわかりやすく解説

パレットの購入を任されて情報収集を始めたところ、「リサイクルパレット」という言葉を見かけて、「それは中古品のこと?品質は大丈夫なのだろうか」と不安に感じていませんか。

実は、リサイクルパレットの多くは中古品ではなく、再生プラスチック原料から工場で新たに製造される”新品”のパレットです。この記事では、パレットの基本から、リサイクルパレットの正しい意味、製造の流れ、新品・中古との違い、メリットと注意点、向いている使い方までを一通り解説します。

結論として、リサイクルパレットは「安かろう悪かろう」ではなく、用途に合えばコスト面・環境面の両方で合理的な選択肢になり得ます。

パレットとは?物流に欠かせない「荷物の台」の基本

パレットとは、荷物をまとめて載せ、フォークリフトなどで運搬・保管するための「荷役台」のことです。工場や倉庫、トラック輸送の現場で広く使われており、物流を支える基本的な道具といえます。

材質は大きく分けて、木製・プラスチック製・金属製などがあります。国内で広く流通しているサイズの一つが1100×1100mmで、JIS(日本産業規格)で定められた標準サイズとして知られています。

まずは「自社の荷物・保管環境・輸送方法に合うパレットはどれか」という視点で選ぶことが出発点になります。

リサイクルパレットとは?2つの意味を整理

「リサイクルパレット」という言葉は、実は2つの意味で使われています。この違いを知らないまま検討を進めると、価格や品質のイメージがかみ合わなくなるため、最初に整理しておきましょう。

①使用済みパレットを整備して再販する「中古パレット」

1つめは、企業などで使用されたパレットを回収し、洗浄・点検・補修をしたうえで再販売するものです。一般に「中古パレット」と呼ばれるのはこちらで、リユース(再使用)にあたります。

使用歴があるぶん価格を抑えやすい一方、個体ごとに状態が異なる点には注意が必要です。

②再生プラスチック原料から新規製造する「再生材の新品パレット」

2つめは、使用済みのプラスチック製品などを原料まで戻し、その再生原料を使って工場で新たに成形するパレットです。こちらは製品としては誰も使っていない”新品”であり、素材がリサイクル由来という意味で「リサイクルパレット」と呼ばれます。

市場で「リサイクルパレット」として流通している製品の多くはこのタイプで、リユースではなくマテリアルリサイクル(廃プラスチックを溶かして再び原料・製品にする再生方法)にあたります。

つまり「リサイクル=中古品」とは限りません。むしろ「再生材から作った新品」が主流であることを、まず押さえておいてください。

再生プラスチックパレットができるまで(製造の流れ)

再生プラスチックパレットは、おおまかに次の流れで作られます。工程を知ると、「新品として製造されている」ことがイメージしやすくなります。

  1. 回収・選別:使用済みのプラスチック製品や工場端材などを回収し、樹脂の種類ごとに選別する
  2. 粉砕・洗浄:異物を取り除き、細かく粉砕して洗浄する
  3. ペレット化:溶かして米粒状の再生原料「ペレット」に加工する
  4. 成形:ペレットを金型に流し込み、パレットとして一体成形する
  5. 検品・出荷:外観や寸法などを確認して出荷する

このように、再生プラスチックパレットは廃棄物をそのまま使い回すのではなく、原料の段階まで戻してから工場で製造される製品です。資源を循環させながら新品を生み出す仕組みといえます。

新品(バージン材)・中古・再生材パレットの違い比較表

ここで、3つの選択肢を整理します。バージン材とは、石油などから作られた未使用の新しいプラスチック原料のことです。

項目バージン材の新品中古パレット再生材の新品(リサイクルパレット)
製品の状態新品使用歴あり新品
原料未使用の樹脂―(既存品の再販)再生プラスチック
価格の傾向高めになりやすい抑えやすいバージン材より抑えやすいとされる
品質の安定性高い個体差が出やすい新品として一定の品質管理が可能
環境面新規資源を使用リユースにあたる資源循環に寄与するとされる

※価格や品質は製品・メーカー・使用条件によって異なります。あくまで一般的な傾向としてご覧ください。

リサイクルパレットのメリットと知っておきたい注意点

結論からいえば、リサイクルパレットは「コストと環境配慮のバランスを取りやすい選択肢」です。ただし万能ではないため、メリットと注意点をセットで理解しておくことが大切です。

主なメリット

  • バージン材の新品と比べて、導入コストを抑えられる場合がある
  • 新品として製造されるため、中古品のような個体差の心配が少ない
  • 再生原料の活用により、資源循環・環境負荷の低減につながると考えられている

環境面は、企業活動としても重要性が増しています。2022年施行のプラスチック資源循環促進法(プラ新法)に加え、2026年4月には改正資源有効利用促進法が施行され、主要分野の製造事業者等に再生プラスチックの利用計画策定などが求められるようになりました。

再生材を使った資材の採用は、こうした流れとも方向性が合う取り組みといえます。制度の詳細は、環境省・経済産業省の最新情報をご確認ください。

知っておきたい注意点

  • 再生材は原料の性質上、バージン材と比べて強度面で劣る場合がある
  • 極端に重い荷物や特殊な環境(高温・薬品など)では適さないことがある
  • 製品によって品質に差があるため、信頼できる販売元を選ぶ必要がある

強度面の差は弱点に見えますが、実際には「その用途に必要な強度を満たしているか」が判断基準です。

繰り返し使う前提でトータルの費用対効果(いわゆるTCO:購入費だけでなく使用期間全体でかかる総コスト)を考えると、用途に合えば十分合理的な選択になり得ます。

どんな企業・使い方に向いている?

リサイクルパレットは、次のようなケースに向いているとされています。

  • スポット・不定期でパレットが必要になり、コストを抑えたい
  • 倉庫内の保管・構内運搬など、標準的な用途で使いたい
  • 会社として環境配慮の姿勢を示したい、取引先から資源循環への対応を求められている
  • 中古品には抵抗があるが、バージン材の新品ほどの予算はかけたくない

一方、非常に重い荷物を扱う場合や特殊な使用環境では、バージン材の製品や別の材質が適していることもあります。大切なのは「どちらが優れているか」ではなく、用途に合わせて使い分けることです。

購入前に確認したいチェックポイント

実際に検討する際は、次の点を販売元に確認しておくと安心です。

  • サイズ:自社の荷物・ラック・トラックに合うか(1100×1100mmが標準的な基準)
  • 耐荷重:静荷重(置いたままの荷重)・動荷重(フォークリフトで持ち上げる際の荷重)の目安
  • 使用環境:屋外・冷凍倉庫・薬品環境など、特殊条件への適性
  • 数量と納期:必要枚数をいつまでに揃えられるか
  • サポート体制:用途に合った提案や、不要時の引き取り・買取などの相談が可能か

耐荷重や価格は製品や使用条件によって異なるため、具体的な数値は必ず個別に確認しましょう。

なお、当サイトを運営するパレットブロスでも、1100×1100mmを中心に再生プラスチックパレットを取り扱っており、全国どの地域からでもご相談いただけます。中立的な比較のうえで、選択肢の一つとしてご検討ください。

まとめ|「リサイクル=中古」ではない選択肢を知る

リサイクルパレットは「中古品」ではなく、再生プラスチック原料から工場で新たに製造される”新品”のパレットが主流です。

バージン材の新品・中古パレットとはそれぞれ性質が異なり、価格・品質・環境面のバランスから、用途に合えば合理的な選択肢になり得ます。まずは自社の用途と必要な条件を整理し、比較検討の候補に加えてみてください。

そしてパレットの選び方や再生材パレットについて、何かお困りのことがあればお気軽にご相談ください。